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Webプロデューサー、ディレクターの転職活動は、狙った企業へ「一点突破」せよ

2020-06-15

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Webプロデューサー、ディレクターの転職活動は、狙った企業へ「一点突破」せよ

2020-06-15

リクルート

約15年間もWebマーケティングの世界に留まってしまっている瓦井一輝です。

新卒でWebディレクター職から始まった私のキャリアですが、ある時は広告のプランナー、ある時はUI/UXデザイナー、ある時はWebデザイナー、ある時はリクルーターなどなど…。

自分の仕事もその時その時で変わるのですが、その都度新しい知識を身につけてきました。

結果として、それらの知識を活かして独立の道を歩んだのですが、一度だけ転職活動をしたことがあります。

今回は、私がたった一度だけ転職活動をして、意中の志望企業一本に絞って内定を勝ち取った時の経験と、独立して5,6年で採用する側になって思ったことをお伝えしたいと思います。

Webプロデューサー、Webディレクターなどの職種で、これから転職しようと思っている方に参考となればと思います。

志望企業からオファーを頂いた時のメールは、今でも保管しています。

転職活動した時にオファー獲得した時のエージェントからのメール
転職活動した時にオファー獲得した時のエージェントからのメール

まず、私自身の仕事としては、大きく分類するとこんな感じです。

ディレクション・要件定義

  • Web・LP制作のディレクション・要件定義
  • アプリ開発のディレクション・要件定義
  • Webシステム案件のディレクション・要件定義
  • ECサイト制作のディレクション・要件定義
  • CRM・MA・CMS各種ツールの導入支援・要件定義
  • 紙媒体(チラシ・パンフ等)のディレクション・要件定義

運用・広告運用代行

  • Webマーケティングのコンサルティング指導
  • インターネット広告の運用代行
  • SNSの運用支援
  • コンテンツマーケティングの運用代行
  • アクセス解析・分析
  • ECサイトの運用代行

その他

  • デザイン制作
  • 簡単なコーディング
  • 外注管理など

経験してきた長さやキャリアはそれぞれ違いがありますが、できる限り自分で一度は必ずサービス提供できるレベルまで自分でやることを意識して、この15年間で自分の仕事の容量を増やすことだけに注力してきました。

ディレクターやマーケティングプランナーは、自分の経験の幅や携わるジャンルが多岐であることは、一つのアドバンテージになります。

転職は「なりたい自分」を想像する

転職理由は人それぞれですので一概には言えませんが、転職活動をするうえで一番大事なのが「なりたい自分像」を明確にして転職活動をすることです。

今の自分の経験値やスキル、生活、職場環境など、自分が何ができてどうなりたいかを明確にイメージすることは転職活動を行う前に必ず整理しておく必要があります。

私は、「自分の経験やノウハウをより高められる」ことが転職するうえで1番大事にしていたことです。

大手企業のWebマーケティングに携わるのが転職目的

マーケティング

新卒から9年間は、とある上場企業のWebマーケティング事業部の立ち上げ期に携わりディレクターとしての仕事が主でした。自分の顧客となるクライアントも中小零細企業(年商1億円~100億円前後)が多く、プロモーション予算も潤沢にあるわけではありませんでした。

toB、toCの割合も7:3といった感じで、どちらかというと企業間取引に重きを置いたクライアントが多かったです。

後半3年くらいは月2,000万円弱の広告を毎月運用したり、ECサイトのコンサルティングをするなどtoCのマーケティングモデルを企画していくことの面白さを感じつつありました。入社3年目でディレクターの責任者になったので、自分がやりたいマーケティング手法やサービスをクライアントに提案することができたので、比較的自由にサービス提案ができたのは自分にとっては良い経験でした。

自分が経験したことのないマーケティング手法を学ぶことが転職目的でしたので、大手クライアントをプロデューサーかディレクター職で任せてもらえる企業に転職したいと考えていました。

もし、目的を達成できる会社が見つからない、もしくは不採用になってしまった場合は、「①転職は諦める」、「②独立をする」のどちらかを考えていました。

私自身の転職目的は、「マーケティング手法を学ぶこと」でした。

デジタルマーケティング最大手のN社1本に志望を絞る

学生以来、企業研究をした結果、デジタルマーケティングを主軸にコンサルティングを行っているN社を転職企業1本に絞りました。

他にも興味がそそられる企業もありましたが、働きながらの転職活動する時間も限られるので、志望企業1本に絞って活動していく方が効率が良いと考えました。

何よりもエージェント選定が大事

転職エージェント

N社へ入社するためには、「採用」してもらわなければ進まないので、最短ルートで「採用」まで漕ぎつけるうえで自力では絶対にうまくいきません。

N社へ何人も入社させた経験もあり、なおかつN社との繋がりが強いエージェントを見つけることが大事です。

大手転職エージェント会社(YさんやMさんなど)の話も複数聞きましたが、サラリーマン的な仕事(仕事紹介だけ)をされるのが話を聞いて容易に想像ができました。

そんな中で、熱心に私を誘ってくれる独立系の小さいエージェント会社(ここではエージェントA社とします)の方と出会いまして、私はそこのエージェントでN社に転職するための道を歩むことに決めました。

エージェント会社を決めるうえで大事なこと

・自分が志望する企業へ、転職させた採用実績(不採用実績)の有無
・自分のポートフォリオ、キャリアを適正に判断できるか否か
・志望する企業の採用担当者、面接者、経営者などの人柄、思考、採用基準を理解しているか否か

とにかく志望企業へ採用される確率が高いエージェントと組むことが大事なのですが、その判断基準は上記の通りです。特に、どうなると不採用になるのか採用するうえでの必須条件は何か?を正確に捉えているエージェントと組むことが内定への近道であることは言うまでもないと思います。

自分のウィークポイントを明確にしてくれる

良いエージェントは志望する企業の内定を勝ち取るために、自分のウィークポイントを明確にしてくれるのは凄く良心的なエージェントです。

私の場合、大手クライアントのWebマーケティング経験が少ないというのがウィークポイントでした。

仕事に対しての考え方、仕事の質や実績はPRできる材料は十分すぎるほどあるものの、大手クライアントの経験が少ないのが、現場責任者にどう映るかを考えた方が良いということでした。

その助言もあり、案の定、面接のときにも関係する質問がありましたが、難なくスルーすることができました。

エージェントを選ぶポイントは、志望企業が求めてる人物像とスキル経験と自分のスキル・経験のギャップが明確に図れるエージェントを選ぶことが大事です。

エージェントとの条件交渉

条件交渉

エージェントを使ううえでのメリットは、給与条件や就労するうえでの条件交渉を直接企業側としなくてよいことでしょう。

自分自身が交渉するとなると、やはり希望条件の提示の仕方によって少なからずデメリットになりえるので。

転職エージェントを利用して、労働条件や給与条件の交渉は内定前のオファーをもらってから行うのがベストです。(内定後に交渉できる場合もあるみたいです。)

これは、会社を起こして採用を行ってから気づいたのですが、面接時に「給与について」「労働条件」について交渉してくる人は、転職するうえで「給与」「労働環境」に重きを置いていることが分かります。

言葉では、「会社の提示条件に従うつもりなのですが…」と言ってても、待遇面にこだわり続けてると、「転職の理由はお金か」という印象になりますので、条件交渉は慎重に。

入社後の給与変動があるかを確認しよう

私の場合、転職当時は家族もいませんでしたし、給与条件についてはあまり意識していませんでした。

自分の長いキャリアの中で、この転職が生涯賃金に大きくプラスになるか否かが判断材料でした。

ですので、転職エージェントから年収が60万円近く低い金額を提示されたのですが、二つ返事でOKと出しました。
(実はエージェントには希望金額は出していましたが、その時点でそれは難しいかもとは聞いていました。)

年収ダウンを二つ返事で受け入れた理由

なぜ、年収ダウンをすんなり受け入れたかというと理由は3つあります。

1.自分のキャリアにおいて、その企業をステップにした後のキャリア設計が明確であった
2.入社後の年収の変動有無を予め確認していた
3.家族がいなくて独り身であった

とにかく自分の考えとしては、まだ30歳でしたので一時的な年収増を狙うよりも、まだ30年近く働く中での生涯賃金を視野に入れていましたので、年収が増えることよりも「どんな仕事ができるのか?」ということが非常に大事でした。

あとは、聞いておけるのであれば、中途で入社された人で結果を出した人と出せていない人での年収がどう変化するかくらいは聞いておくとよいと思います。ライフスタイルの最高と最低基準が分かれば、自分が住む家とか生活スタイルも変える必要があるか否かはおおよそ検討が付きます。

それと年収が上がらなかったら単純に自分の実力不足と諦めるつもりではいました。

家族がいる方はこのことは特に大事です。

内定受諾する時に聞いたのは…「どこの企業を担当させてもらえますか?」

実は、内定を受託する面談の時に、自分がどういう仕事ができるのかを確認するために「どこの企業を担当させてもらえますか?」と聞きました。

事業責任者の方から出てきた企業名は、某大手Sa社、某大手St社とどちらも世界的規模で知名度のあるナショナルカンパニーでした。

そのようなナショナルカンパニーがどのようなデジタルマーケティングを行っているのか、仮に自分が次のステップに進むにあたり誰しもが知ってる企業を担当していたとなれば、サラリーマンの転職活動においては少なくともプラスに働くと思って入社を決意した背景があります。

もちろん、いきなり中途入社でその企業のメイン担当では無かったと思いますが、そこで働く経験は必ず自分にとってプラスに働くというのは見えました。

転職は若くに経験した方がいい

私自身も30歳を機に転職活動を初めてしましたが、今となっては転職は早ければ早い方が良かったとも思っています。

30歳での転職は、個人的にギリギリだったように思います。

転職することで、そこで順応しようと勉強しますし、知識や経験の引き出しが圧倒的に増えます。一つの会社で働き続けることを否定しているわけではないのですが、自分自身がキャリアアップしていきたい人ほど早めに転職活動をしていくことをおすすめします。

転職を「自分が成長するための時間」と使うことも、人生設計をするうえで大切な選択肢の一つと言えると思います。

まとめ

自分の転職においての体験談も踏まえて、つらつらと書いてきましたが、私は志望企業から内定をもらって入社の意志を出したにも関わらず「辞退」しました。

辞退した理由は、強い引き留めに合ったというのもありますが、私自身が将来的になりたい理想として「自分で独立する」という意志がありました。

私の転職活動の結果においては、最終的には多くの方にご迷惑をお掛けしたので後ろめたい気持ちが強いのですが、自分の選択肢は間違っていなかったと今では誇れるほどです。

当時のエージェントの方は、とても私をファーストに考えてくださっていたので入社辞退を申し出る際は、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。最終的には、担当のエージェントの方が応援してくれたことに救われました。

もし、長くこれからの人生でプロデューサーやディレクター、コンサルタントとしてキャリアを形成していきたい方がいらっしゃるなら、「新しいことにチャレンジできる企業への転職」はおすすめします。

将来独立したい人は、本当に転職は早い方がいいと思います。

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KAWARAI KAZUKI

株式会社ブラーヴォ COO 2006年法政大学 工学部卒業後、上場企業のWebマーケティング事業部の立上げに関わり、ディレクター・コンサルティング業務に従事。 2015年株式会社ブラーヴォを設立し、360日働き続けた結果、1期目は年商3,800万円。2020年9月で6期目。これまで100社近い企業のWeb活用を支援。脱サラしての経験とかも少しアウトプットしていきます。 現在、新しいワークスタイルを提唱していくビジネスを検討中。日々悩み中。悩んでることが楽しかったりする。

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