ディレクターやデザイナーの方が独立したり、ベンチャー企業で社内にエンジニアがいないケースも少なくはないと思います。
エンジニアを採用しよう!って思っても、エンジニアの年収って高くて、採用するにしても足踏みするケースもあります。
スキルレベルや職種にもよりますが、35歳の平均年収でエンジニアは500万円~550万円。年収1,000万円を超える人材も珍しくはありません。
創業時期は、できるだけ固定費は少なくしたいものです。
良さそうなエンジニアが見つかって、高い年収で正社員として採用。しかし、実際に入社してみてもらって、人格、スキルレベルなどが期待していたほどでなかった時はショックです。
そこで今回は、社内にエンジニアがいない企業が、効率よくエンジニアの人材を確保方法についてご紹介いたします。
【失敗談】年収600万円のエンジニアを採用して分かったこと
まず、私自身の失敗談についてお話します。
起業してちょうど半年。
毎月外注費として100万円前後を外部のフリーランスエンジニアやWEB制作会社へ発注していました。
クライアントからの仕事も増えてきて、これまで外注していたWEB制作作業を一部内製化して外注費を抑えていく方向にシフトしました。
運よく求人媒体を介さずに、知人の紹介でWEBエンジニアを正社員で採用しました。
- 40歳男性
- 20代前半は、フリーランスでエンジニアの仕事をしていた
- Webエンジニアのスクールの講師も4年経験
- 前職でも年収600万円で正社員
- 前職はマネジメントが中心だったがコーディング歴は15年以上ある
ざっとプロフィールはこんな感じ。
立ち上げ時期だったこともあり業務量はかなり裁いてくれたので助かっていた部分はかなりありました。
ただ、エンジニアとしてのスキルレベルはそれほど高くなく、レスポンシブウェブデザイン、WordPress構築、jQueryやPHPまわりが弱かったことも判明。
エンジニア歴は長かったけど、10年前からスキルレベルの向上が無かったことが採用後に判明。
当然、その正社員のエンジニアが請け負えない案件は、外注することに。。
そのスタッフが悪いのではなく、それを面接時に見破れなかった若かりし頃の自分を悔やみました。(その社員は、1年で自分のスキルレベルが後から入社してきた社員よりも劣ることが分かって退職)
失敗から学んだこと
クライアントの要件が変わる仕事が多い場合は、エンジニアを正社員で採用しない。
制作会社とかデザイン会社でWeb制作やシステム案件の仕事を請け負うことが多い場合は、正社員でエンジニアを採用しないということ。(あくまでも立ち上げ時期の話)
ベンチャーであればあるほど、エンジニアを正社員で採用しない方がよいです。
今では、プロジェクトごとにエンジニアを「業務委託契約」で最適な人材をチームに加えるようにしていますが、会社を立ち上げ時期だったり少人数のWEBマーケティング会社の場合は、制作案件は外注費を支払っても利益が出る案件の獲得を目指しておいた方がいいと思います。
エンジニアを「業務委託契約」するメリット
エンジニアを「業務委託契約」にするメリットは下記の通りです。
- プロジェクトに必要な人材を確保できる
- 教育コストがかからない
- 時間管理など労務管理が必要ない
- 人材の入れ替えも気兼ねなくできる
- 実は人件費はトータルでは削減できる
プロジェクトに必要な人材を確保できる
必要なスキル要件はプロジェクトごとによって変わるので、それに応じた人材をスカウトできればその方が効率的なのは間違いありません。
教育コストがかからない
正社員で採用した場合、教育コストっていうのが若ければ若いほどかかってきます。
業務委託契約にすることで、即戦力の人材を確保できるので教育コストがかからないので、自分の仕事に集中できるメリットはかなり大きいです。
時間管理など労務管理が必要ない
成果主義でジョブ型の仕事形態にすることで、自由な働き方をしてもらうことができるので時間管理や出退勤などの労務管理の必要性がなくなります。
正社員やアルバイトの場合、残業の管理など就業時間の時間管理をしなければいけません。
当然、残業したら残業代の計算などをしますので、私自身も毎月の月初に残業代の計算してました。ざっと2,3時間。。ほんと無駄な時間でした。
その時間が削減できるのはメリットでしかありません。
人材の入れ替えも気兼ねなくできる
基本的には、良い人材は長く業務委託契約をします。ただし、なかには納期に遅れたり、仕事が怠慢だったりと仕事の質に問題があるエンジニアもいるのが事実です。
そのような場合、正社員で採用した場合は、なかなかクビにすることができません。その点では、どうしても仕事の質が低い場合は、業務委託契約に契約条項にそって解約することもできる点は経営者にとって大きいと思います。
実は人件費はトータルで削減できる
業務委託契約の契約金額は高いイメージがあるのですが、実際は正社員で採用した場合の人件費と比べるとトータルで削減することができました。
年収600万円の正社員の場合にかかる費用
- 採用コスト:100万円~200万円 / 1回
- 会社負担の社会保険料:130~150万円前後 / 年
- 福利厚生費(交通費):30万円 / 年
- 教育費:研修や資料代、パソコン代 30万円~50万円 / 年
ざっと基本給+ボーナス以外でかかる費用は上記の通りです。
年間で約1,000万円前後は1人の正社員にかかる費用です。
これが業務委託契約の場合、ほとんど必要ないわけです。正社員よりも基本給が5万円~10万円高くても、業務委託契約で人材を確保する方が実際には人件費は安くなることがあります。
週5日(120時間~165時間)で業務委託契約でかかる費用
業種や雇用形態によっては一概に安くなるとは言えませんが、私の会社でも3年前からエンジニアを業務委託契約にして、人件費は30%近くは抑えられるようになりました。
業務委託での支出はこんな感じです。
- 業務委託契約日:月60万円(エージェント利用の場合)
- 採用コスト:0円
- 会社普段の社会保険料:0円
- 福利厚生費(交通費):0円
- 教育費・0円(※個人のPC利用の場合)
年間で720万円前後(税別)の支出になります。消費税も加えても年間で800万円の支出です。
エージェントを利用せずに、自力で業務委託できる人材を確保できれば、同じ年間800万円でも2人は人材を確保できます。
最初は小さく始める。『固定費』を抑えるが起業時の鉄則!
会社を立ち上げの時期で、会社を潰さないように事業を継続していくために大事なのは「固定費」を抑えることが鉄則です。
家賃や人件費など、会社が生きていくうえで最低限必要な固定費で事業を継続していくのが最初は大事です。(特に初めて起業する場合)
起業した当時の事業計画が失敗することはよくあることです。(私も1回失敗しました。)
失敗しても大きな痛手を負わないことって大事だなと失敗した時は思いました。
業務委託契約のエンジニア人材の探し方
どうやって業務委託契約をしてくれるエンジニアを見つけるの?
見つけるのは簡単です。当社でも活用していますが、フリーランス専門エージェントを活用するのが一番手っ取り早いです。
レバテックフリーランスを活用してみた結果
4年前からフリーランス専門エージェント「レバテックフリーランス」を活用してきました。
- 1人目:Kさん(男性20代後半) 週3日で月40万円
- 2人目:Wさん(男性30代後半) 週5日で月55万円
- 3人目:Aさん(男性40代前半) 週5日で月66万円
週5日(8時間程度)出社して働いてもらって、だいたい50万円~70万円でWEBエンジニアは参画してもらえます。
なぜレバテックフリーランスを活用したのか?
レバテック株式会社とは
レバテック株式会社は、レバレジーズ株式会社のグループ会社として2017年8月に分社化。エンジニア・クリエイターに特化した人材関連サービスを提供している会社です。
予想以上に良い人材を紹介してもらえます。
実際に依頼した時は、それほど期待していなかったのですが、最初の1人目に紹介してもらったエンジニアのKさんが優秀でした。
技術的には勿論のこと、人柄も完璧!
20代後半で自分でも事業をやっているが、固定での収入を確保するためにレバテックに登録したとのこと。
レバテックを利用したのは初めてだったそうですが、デザインは少し苦手でもHTMLコーディングやWordPress、Ruby on Railsも扱えるエンジニアでした。
2人目のWさんも作業スピードは早かったです。(若干雑なところもありましたがw)
3人目のAさんは、仕事が丁寧で技術者特有(すべての人ではないですが…)の自己中心的な会話も全くなく、コミュニケーションのストレスがないエンジニア。
3人を採用するのに、面談も5人程度で会って話をしてすぐに決めたくらいなので、思ってたよりも優秀な人を紹介してくれたのが良かったです。
営業マンがフレッシュ
弊社の最初の営業マンは、入社1年目のフレッシュな男性の営業マンでした。
若かったですが、コミュニケーションも問題ないですし、丁寧に一生懸命対応してくれました。確かマネージャーも3年目?くらいだったので、全体的に若い会社です。
一生懸命に人材を紹介してくれますし、若いからか夜遅くまで仕事をしてましたね。
ただ、一つだけ言えるのは、たまたまかもしれませんが、人の入れ替わりが激しいですかね。3年で担当営業が3名変わりました。担当の方が、次々に若い社員さんでした。
まずは相談
どんな人材がいるのかは、その時々で変わってくると思うので、必要な人材が決まっているようであれば、まずは問い合わせをしてみてはどうでしょうか。